ナイロビ作陶日記

ケニアで練込の器をつくっています。

船便、ついに到着

日本から荷物が到着したと連絡をもらい、喜び勇んで郵便局へむかいました。3月に日本から送って7ヶ月。はじめは今か今かと待ち、次第に本当に着くのか?と疑問になり、最近では忘れていた荷物がついに到着です。

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郵便局。広い

本当に届いたのか半信半疑のまま「荷物を受け取りに来ました」と伝えると、受付係の女性が荷物を探し始めました。

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荷物がすべて届くなんてもはや奇跡

荷物が揃ったところで、カウンターごしに係のおばちゃんから話しかけられました。「私に払うつもりはあるか?」と早口でごにょごにょ。賄賂を求められていることを確信できず、え?ん?と聞き返す疎い私。ここでおばちゃんは早々に賄賂請求を諦めてしまい、ここから不機嫌なおばちゃんたちによる正規(かどうか怪しい)関税手続きがスタートしてしまいました。

 

おばちゃんにハサミを渡され、「箱をあけろ、はやく、全部」と急かされる私。開けた荷物を一つ一つチェックしていくおばちゃん達。おばちゃんたちが取り出した床に転がる荷物を再び箱に戻すように言われ、やりたいなら梱包すればとガムテープを渡される私。(なんだかミジメ、、)一通り見終わったあと、おばちゃんたちは関税額を決めるため、荷物の値付けを始めました。メモの束に手書きで適当に値付けをしていくのは怪しさ満点。私や子供の着古した洋服が、夫の機材や新品の機械部品よりも高く値付けされているのは思わず笑ってしまいました。

おばちゃんたちののんびりした値付けを待つ間に、郵便局の責任者の男性に話しかけられました。彼に聞いてみても、免税には該当せず難しいとのこと。残念に思いつつ、もうなるようにしかならないなと彼と世間話して待ちます。

その後、ようやく関税額が決まったのですがその額ン万円。販売目的で無い、私物だと言っても、額は下がらず。この時点で郵便局にきてから4時間が経過。こんなに時間とお金がかかるなら賄賂払っとけばよかった、、、と内心がっくりする私。(こういうのが繰り返されるから応じちゃいけないんですが、、)しぶしぶ言われた額を支払うことに。支払額が決まり、荷物受け取りのための手続きに入ります。

いよいよ手続きも終盤かと思っていたところで、おばちゃんに「食料品は衛生管理?のスタッフがチェックをしてから受け取れるので郵便局に留置になる、保管料が1日1箱当たり50KSHずつかかる」と告げられました。彼女たちの言う衛生管理のスタッフがいつ来るのか、つまりは総額幾ら請求されることになるのかかなり怪しい事態になりそうです。たしかに食料品は持ち込んじゃいけないのかなと弱気になりつつも、ここは私も踏ん張ることに。女性たちと押し問答しはじめると、さっきお喋りしたボスのような男性がオフィスから出てきました。「衛生管理のスタッフなんて聞いたこと無い、中国人も良く食料品受け取っているがそんなチェック一度もないじゃないか」とボスが言うと、おばちゃん達はモゴモゴ。もうこの時点で5時間経過。

子どもを学校に迎えにいかなければいけない時間がきてしまいました。事情を説明して、実際の荷物の受け取りは次の日にすることになりました。

f:id:conya_ceramics:20210505195335j:plainそして、次の日。また、揉めるかなとドキドキしましたが、結果はあっさり。さあ、持っていけとおばちゃん。無事に家まで持ってくることができました。

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何ヶ月も頑張ったダンボールたち

荷物が無事届いたことはとてもありがたいけれど、もう二度と船便は使わないぞと固く決意したのでした。

 

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