ナイロビ作陶日記

ケニアで練込の器をつくっています。

陶器ビーズ工房 Kazuri Beadsへ

陶器ビーズアクセサリーをつくるKazuri Beads(カズリビーズ)の工房へ見学にいきました。Kazuri Beadsは1975年にスタートした、主にシングルマザーが作り手となっているフェアトレードアクセサリーブランド。ナイロビ市内の大きなショッピングモールの中にもショップを構えているほど老舗&有名です。

モールのショップを覗くことはあったのですが、工房は初めて。たまたま近くを通りかかったので、せっかくだからと立ち寄りました。が、どうしてもっと早くに来なかったんだ!と思うほど刺激いっぱいの場所でした。

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工房併設のショップ 商品がぎっしり

工房につくとすぐ案内がスタートしました。始めは土づくりのコーナー!ケニアで土を手に入れるのに苦労している私はこういう設備をつくっているなんて!とこの時点で釘付けに。

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土作りコーナー 水簸したあと圧をかけタタラにして粘土を完成させる 案内人のおっちゃん、なぜか白衣。かっこいい。

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粘土になる前の土

なんと良いところに来たんだー、、とぼーっとする私に「写真を撮れ!撮れ!」としきりに勧める案内人のおじさま。土づくりの設備を見たあと、ビーズ成形部屋へ。

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指定の大きさ・形に成形

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できあがったビーズたち(素焼き後かな?) し、白い土があるような、、、!?

次に施釉部屋に。ビーズの色合わせやデザインは提携しているヨーロッパやアメリカ、日本のブランドからの指定を受けてやることが多いよう。釉薬も海外から輸入しているそう。

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施釉部屋

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部屋には窯が並んでいる 全部で9台

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電熱線は輸入、本体は自作とのこと

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焼き上がったものを検品

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アクセサリーに仕立てる

ビーズづくりの一連の流れを見学したあと、陶器製作のエリアへ。

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陶器は型打ちで大量生産することが多いよう。石膏型が大量に並んでいました(写真撮り忘れてしまった)。電動ろくろも3台。

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型打ち成形マシーン これも自作

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隣の部屋では素焼き後のやすりがけ真っ最中

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施釉中

ケニアで作陶するにあたって日本とのギャップを感じるのは材料・道具の調達の難しさです。釉薬や陶芸道具について市販品が欲しい場合には海外輸入必須、土はケニア産を使う人が多いですがその土の入手先も店舗やウェブ情報などは無く口伝ての世界。なんといっても練り込みに使う白土は今まで知ったケニアの土には無く、いまだ入手できていないことが私的には大きな悩み。だったのですが、大・大先輩Kazuri Beadsが長年してきただろう苦労や工夫に比べたら、私の悩みなど生まれてもいないヒヨコレベルだなあと自分の甘ちゃん具合を感じてしまいました。

そんな甘ちゃんな上、図々しく土を購入することができないかダメ元で聞く私(こういう対面の機会を逃すと情報を得られないので、恥をかきすて聞きたいことを聞くようにしています)に、「土を売ることは難しいけれど、土を扱う業者とつないでやる」と連絡先を教えてくれる案内人さん。しかも、工房ツアーが終わりショップで買い物を終え帰ろうとしたところ、ちょうど土を扱う業者さんがきたとのことで実際に対面することができました。もしかして練り込みで使える土をケニアで手に入れられるかもしれない、、、!土のサンプルもひとかけらいただき、ほくほくの1日でした。

 

焼き上がった器たちはインスタグラム Conya_ceramics  にアップしています。Follow me;)

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