ナイロビ作陶日記

ケニアで練込の器をつくっています。

イギリスからケニアに窯がくるまで2 ドムとマラの家へ

窯を見に行く約束をしてから当日までの1週間、頭の中はずっとふわふわ。教えてもらった運送会社に大体の見積もりを取り(気が早すぎ)、おすすめされた窯が載っているイギリスの陶芸グッズショップのサイトを見てはその値段に頭を抱え。

当日、家に招いてくれたドムとマラは今までいろいろな国で生活をしてきた、アジアやオーストラリアにルーツをもつカップルでした。韓国やフィリピン、ローマなど暮らす国が変わってもずっと陶芸を続けてきた彼らの作品はケニアではあまり見られないニュアンスカラーの器も多く素敵でした。

実際に窯を見せてもらって窯や土、釉薬を買う際のおすすめの英国ショップ、焼成や電気工事のこと、運送会社や税関のことなど色々聞きました。窯を手元に置くまでに必要な、実際的なあれこれを教えてもらえて貴重な時間でした。

ドムとマラの小さなスタジオには様々な釉薬、土が並べてあって、釉薬や土の入手が難しいケニアでどうやって揃えたのか聞くと、今まで旅行や出張でいった先々の国で入手してスーツケースに入れて運んできたとのこと。自作しない限りやっぱりケニアの外からもってくるしかないのかあと同じ苦労をしていることに大共感してしまいました。釉薬をスーツケースに入れてもってくると誤解されるからショップが発行する説明書や成分を書いたリストを携帯しているという話も笑ってしまったけれど今後の参考に。彼女たちは6月にはまた別の国に移ってしまうそう。

窯、やっぱりほしいなあ。誰かに窯を借りるほうが身軽でいいかなあとも迷っていたけれど、窯を買うに形勢が傾いています。